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ロシア・シベリア旅行記 ~ 第七章  イルクーツク・バイカル湖への想い ~
2009/02/22(Sun)

「わぁ〜!あれじゃない?」

「見えた?」

「ほら、あれそうだよね?」

海・・・いやそれは湖!
世界で一番深いと言われるコバルトブルー色のバイカル湖。
もう少しで途中下車をするイルクーツクという都市に到着する目前に
みんなで窓際にベッタリ顔を擦り付けながら興奮が冷めない。


戦争中抑留された人達がバイカル湖を見て海だと思い、これで日本に帰れると安堵したらしい。
そんな辛い過去も私たちはまだ知ることもなく、ただ目の前に広がるどこまでも美しい湖に感動していた。

「さあ、彰夫さん着いたよっ!」

マリオが呟いた…。
彰夫さんはマリオの親友。かつてロシアのハバロフスクの共同通信の記者をしていたこともあり、
今回のロシア行きをとても羨ましがっていたという。福島の田舎で農業を営んでいたけれど、
ひどいギックリ腰で入院した際に癌が見つかり僅か3ヶ月で亡くなりました。

結婚して二年…。

残された奥さんの麻里さんの悲しみはいかばかりだったか…。
あまりに酷な別れです。

旅立ちの一週間前、マリオの元に麻里さんから小包が届きました。
開けて見ると小さな袋と一通の手紙…。

「彰夫さんの遺骨を大好きなロシア、バイカル湖に蒔いてきて下さい。
彰夫さんもそれを望んでいると思います。よろしくお願いします…」


私たち仲間もバイカル湖での彰夫さんとの別れを同意していた。     

列車がイルクーツクに着いた。
白とモスグリーンの可愛いらしい色合いの駅舎が印象的。

ここで、同乗していた日本人観光客の菅さんとも笑顔でお別れをした。

今日はホテルで一泊、明日はいよいよバイカル湖、彰夫さんとの別れ…。
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