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食の宝箱
2009/05/13(Wed)
お世話になっているお寺のご住職から「ハコゼン食べにおいで~」とのお誘いがあり
何のことやら頭の中がのままひとまずその会合へ…
行ってビックリ ハコゼン=箱膳とはまさに箱のお膳のことでした
そういえば、大学の授業で習ったことがあるような・・・
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とは言ってもほとんど何もわからず来てしまった私…実物を見たのも初めて
聞いてみると、かつて飯山にもあった箱膳という食文化を記憶を頼りに再現してみて
「大切だと思うことは次の世代にも伝えていきたい」という想いがきっかけだったそうです
そこに集まった皆さんは全員大大大先輩たちばかり…
子どもの頃に箱膳を使ったことがあったり、使ったことはないけど家にもあったという人がいて
懐かしむ人の話を聞くだけでその頃の情景が思い浮かぶようでした

箱膳の歴史は江戸時代から昭和初期まで遡り農家や商家でも広く使われていて
囲炉裏を囲んで食事をしてきた頃から長い間継承されてきた食文化なんですね
当時は、子どものお食初めで箱膳を買い揃え、結婚の時は嫁入り道具にもなったそうです
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食具はお椀、茶碗、中皿、小皿、箸、布巾で箱に収納します
使い方は、箱の蓋を裏返しにしてそこに食器をのせてお膳にします
手を合わせて今日も食事をいただけるという感謝の気持ちを込めて「いただきます
ご飯、汁物、漬物に加えて、取り回しで田舎煮物などの副菜が順々に渡ってきます
食事中には「へぇ、そうなんだ~」と思うような作法や言い伝えなどを教わりました
う~ん、例えば
大鉢から自分の皿へ盛るときは真ん中からではなく隅の方からいただくこと…
ご飯のおかわりをいただくときは御縁が続きますようにと一口分残してお椀を手渡すこと…
食事が済んだら茶碗に白湯を注ぎ一切れの漬物で器を濯ぎ漬物を食べて白湯を飲むこと…
そして、白湯ですすいだ器を布巾で拭いて器を箱へ戻すこと…などなど

箱膳で食事をすると緊張して食べた気がしないという方もいらっしゃいましたが
気持ちもシャキ~ンとして食べ物をいただく姿勢が見直せる気がしました
食後の「ごちそうさまでした」も食べ物のいのちをいただいた感謝の気持ち
作ってくださった方への御礼の気持ちが内からこみ上げてくるのがわかりました
この箱膳は戦後の昭和30年頃まで使われていたそうですが
そこから、丸い卓袱台に集まって食べる家族団らんの食事スタイルに変わっていったそうです

今日は思いがけずお誘いいただき現代の食生活ではなかなかできないことを経験できて
とても貴重な時間を過ごすことができました

箱膳は大切な宝物がいっぱい詰まった食の宝箱みたいですね


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