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ロシア・シベリア旅行記 ~ 第四章 車窓はミュージアム ~
2008/08/16(Sat)
「誘ってもらったときね何が何でも行かなくては…という衝動にかられたの」

そう話す苫小牧のやよちゃんは一昨年ご主人を亡くした
アルツハイマーという病で…
実に8年間もの長い闘病生活、介護生活の末自宅で最期を看取ったという
しばらくは取り残された寂しさから脱け殻のような状態だったらしい
やよちゃんはその時の生活を著書「明日も必ず夜が明ける(一耕社)」に記している
そのやよちゃんがMARIOの誘いで今回新たな第一歩を踏み出した
MARIOはやよちゃんにとってHEROなのだ
私たちもMARIOの誘いがなかったら今こうして旅行記を書くこともなかった
MARIO&はるちゃんは同じ飯山に住む素晴らしい友人夫婦である
本当に本当にありがとう

「りえちゃん、私はね夜明け前のひとときが一番好きなの・・・」

やよちゃんは同じ部屋でベッドも私の下だったので
朝方目を覚ますとおはようと言って小声でよく話をした
得意なことは何かと聞いたとき「早寝早起き」と即答したやよちゃん
得意というよりも身体が欲するがままに眠くなったら寝てしまうのだとか・・・
そして、日が昇る前の静かな時に目覚めるという
夜明け前のこの時間が最も心安らぐ憩いの時だと語ってくれた

「あぁ~、本当にきれいね・・・

地平線に広がる緑の絨毯に眩しいほどのオレンジ色の光が少しずつ差し込んできた
列車の窓は次から次へとミュージアムのように様々な絵を見せてくれた

「わぁ~、朝日に襲われるぅ~」

やよちゃんの言葉は本当にユニーク
ポンポンポンポンっと予想だにしない言葉が出てくるのだ
窓越しに紅に染まるやよちゃんの眩しそうな顔が愛しく思えた
襲われるなんて言うもんだからその声に隣りの梅ちゃんも目を覚ました

「おはよう」

優しい笑顔でささやく梅ちゃん・・・
梅ちゃんの顔を見て「あぁ、今日もいい日だなぁ」と心の中でつぶやいた
「今日もいい日」という言葉は私が好きな言葉のひとつ
以前はるちゃんからもらったことばのプレゼントでもある

080528梅ちゃん&やよちゃんと

笑顔の一方でウラジオストックから梅ちゃんの坐骨神経痛が治る気配はなかった
寝起きするときに時折見せるしかめっ面がその痛さを物語る
その痛みをどうにかしてあげたいと杖作りに励んでいるのが
ヒゲさん&ケンちゃん、そしてさっちゃんだ・・・
さっちゃんは札幌で障がい者外出支援をする福祉の仕事に携わっていることもあり
いつもメンバーの健康状態を気にかけてくれた
特にさっちゃんのマッサージは最高に気持ちが良い
マジックもやる梅ちゃんはさっちゃんの手を魔法の手と呼んでいた
しかも、身体だけでなくフェイシャルマッサージ付きのスペシャルバージョン
私も見よう見まねでやよちゃんにマッサージをしてあげた
さっちゃんには敵わないけれど「気持ち良い・・・」と言われると嬉しいもの
起きたばかりなのに「スースー」と寝息をたてて2人はまた眠ってしまった
よっぽど気持ちが良かったんだろうね

ところで、前回の旅行記でもったいぶるかのように予告したモップの使い方だが
杖になる前に実はここで役立ったのだ↓

080528シベリア鉄道窓拭き

未だかつてシベリア鉄道の窓拭きをした乗客がいただろうか・・・
せっかくの美しい光景を収めずにはいられないとレンズを向けたのだが
窓の汚れがひどく写真や映像がきれいに撮れなかったため
車掌さんの了解を得て拭かせてもらった
車掌さんも苦笑いをしながら「スパシーバ(ありがとう)」と言ってくれた

080528シベリア鉄道窓拭き2

その後の杖作りも地道に順調に進んでいった
しかし、このモップが自分の杖になると梅ちゃんが知ったのは実はもっと後のことだった

080528梅ちゃん杖作り


つづく・・・

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