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ロシア・シベリア旅行記 ~ 第五章 ラドゥガ・ミラ♪ ~
2008/08/17(Sun)
列車に乗って3日目のことだった
「りえちゃん・・・ちょっとい~い?」と擦れ声でMARIOが部屋に入ってきた
MARIOはウラジオストックからだいぶ咳がひどくなりちょっと苦しそうだった
私もすかさず、もしものためにと持参した風邪薬を渡した・・・が、
みんなの心配をよそに音楽のこととなると別の熱が出るのがMARIOなのである
虚ろ虚ろしながらも大丈夫と言わんばかりに
ちょっと聴いてほしいといつものようにギターを構えある曲を弾き始めたのだ

聴いたことのない初めての曲  でもとても明るく心地良い

この曲は何を隠そうMARIOがこのシベリア鉄道で作曲した曲
不思議と列車の車輪が回る速度や弾むような揺れ具合がリアルに感じられるのだ
私は膝を太鼓に列車の揺れと共にリズムに乗った
すると・・・

「りえちゃん、これに歌詞をつけてくれないかな・・・?」

MARIOは弾き終えるとそれだけ言い残して部屋から出て行った

「えっ、私が?

はてさてどうするべ・・・作詞なんてやったことないし
これは私にとって意外な展開だった

080528りえこ作詞中

それからというもの部屋に閉じこもってノートと向き合ったが
当然の如くそんなにすぐにできるはずもなく
みんながいる部屋から離れて列車のデッキでひとりボーっと佇んだ

080528デッキからの眺め

空は次第に雲に覆われいたずらのように窓に雨粒が当たってきた

「雨降ってきましたね・・・」

後ろを振り向くとイリーナが微笑んでいた
しばらく2人で窓の外を眺めながら
私は自然とイリーナのお腹に手を当てていた
赤ちゃんからパワーをもらい私からもありがとうの気を送った

「ここにいたんだ・・・」と、ケンちゃんもやってきた
「そうだ、私はひとりじゃない・・・みんながいるじゃないか・・・」

ひとりで頑張ろうとすると空回りすることは自分が一番良く知っている
他力本願になるのではなくちょっとお知恵拝借のつもりで
人間ウォッチングを試み・・・
好きなことばを聞き出し・・・
みんなの口癖や自分が感じることそのまんまをとにかく書き記してみた

080528みんなの言葉達

するとどうだろう・・・
それらをヒントにスルスルと詞が浮かび上がってきた
イリーナにも教えてもらいながら歌詞にロシア語も織り交ぜた
瞬く間に3番までそれとなく形になってきたのだ

そんなときだった
いきなり隣りの部屋が騒々しくなり
誰よりも早くMARIOが興奮気味に叫んだ

「虹、虹、虹が出たよ~

窓にピタッと貼りつくんじゃないかと思うほどにみんな外の景色に釘付けになった

「りえちゃん、カメラ、カメラ、カメラで撮って~

作詞をしたり撮影したりまったく忙しいもんだ
でもMARIOに言われると素直になってしまうから不思議だ
急いでノートを置いてカメラを抱えて
ここが一番見えるよと引っ張られるように窓際に行った
MARIOの興奮は撮影した映像にもしっかり残っている

「わぁ・・・」感嘆のため息が出た

さっきまでどんよりとしていたあの空にやさしい光が差し
くっきりと大きな七色の橋がきれいなアーチを作って架かっていた

080528虹

虹のエネルギーは素晴らしい
みんなを笑顔にし、楽しく明るい気分にさせてくれる
ゆるやかに蛇行する目の前の川の流れが
みんなと共有する時の流れに似ていた

もうすぐ・・・もうすぐ・・・
夢にまで見た世界自然遺産バイカル湖に到着する


それから数日後、新曲『ラドゥガ・ミラ(平和の虹)』が完成した

080528ラドゥガ・ミラー

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